症状からみる疾患
あなたの気になる症状から、考えられる病気の一例をご紹介します。
正確な診断には受診が必要ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
血 尿＜目で見える血尿（肉眼的血尿）＞
肉眼的血尿は診断・治療が必要な病状ですので、すぐに泌尿器科を受診して下さい。
- 頻度が多い病気
- 膀胱炎、尿管結石、膀胱がん など
- 血尿以外の症状がある場合
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排尿痛を伴う 細菌性膀胱炎（女性に多い）、膀胱結石（残尿のある高齢者が多い） 背部痛や頻尿を伴う 尿管結石（成人後に発症する） 痛みがない 膀胱がん（高齢者に多い）、腎がん、腎盂からの出血、ナットクラッカー現象、腎動静脈奇形による血尿 尿勢低下などを伴う 前立腺肥大症 外傷・打撲 腎外傷（転落、転倒、打撲、交通外傷などによる）、膀胱破裂（膀胱充満時の二輪車事故等、交通外傷など）、尿道損傷（転落で会陰部を強打）
外傷の場合や、膀胱がん・腎動静脈奇形・出血性膀胱炎（細菌性、膀胱過伸展、薬剤性などでおこる）では膀胱タンポナーデ（凝血塊で尿が出なくなる）になることがあり、その場合は病院での処置または手術が必要です。
排尿痛＜排尿中、排尿後に痛みがある＞
- 頻度が多い病気
- 膀胱炎、尿道炎（淋菌性・クラミジア・それ以外の病原菌）、前立腺炎、膀胱結石 など
膀胱炎などの尿路感染症の場合は、次のような病気で原因で発症している場合がありますので、詳しく診断が必要です。
膀胱がん、神経因性膀胱、膀胱瘤・性器脱（女性）、前立腺肥大症、前立腺がん
頻尿＜尿が近い＞
- 頻度が多い病気
- 膀胱炎など尿路感染症、過活動膀胱、尿管結石、前立腺肥大症、膀胱がん、前立腺がん、神経因性膀胱 など
夜間頻尿＜夜、就寝してからの尿回数が多い＞
- 頻度が多い病気
- 前立腺肥大症、神経因性膀胱 など
残尿感＜尿が残った感じがする＞
- 頻度が多い病気
- 膀胱炎、前立腺肥大症、神経因性膀胱、膀胱がん、膀胱結石、前立腺がん など
排尿困難＜尿が出にくい＞
- 頻度が多い病気
- 前立腺肥大症、前立腺がん、尿道狭窄、神経因性膀胱、膀胱タンポナーデ など
尿意切迫感＜尿意をもようおしたらトイレまで間に合わない感じ＞
- 頻度が多い病気
- （尿が漏れる場合は切迫性尿失禁）
過活動性膀胱、前立腺肥大症、膀胱炎 など
膀胱炎などの尿路感染症の場合は、次のような病気で原因で発症している場合がありますので、詳しく診断が必要です。
膀胱がん、神経因性膀胱、膀胱瘤・性器脱（女性）、前立腺肥大症、前立腺がん
尿失禁＜尿が漏れる＞
- 頻度が多い病気
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過活動性膀胱、膀胱炎 など
切迫性尿失禁 トイレに間に合わないで尿が漏れる場合 腹圧性尿失禁 くしゃみや重いものを持ったとき、走ったときに尿が漏れる
膿や粘液状のものが出る
- 頻度が多い病気
- 尿道炎、淋病、クラミジア性尿道炎
外陰部に潰瘍・水疱・いぼ、陰嚢が腫れた
- 頻度が多い病気
- 外陰ヘルペス、尖圭コンジローマ など
おねしょ
- 頻度が多い病気
- 夜尿症・遺尿症
オチンチンが腫れて痛い
- 頻度が多い病気
- 亀頭包皮炎
陰嚢が腫れた
- 頻度が多い病気
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痛みがあるとき 精巣上体炎、精巣捻転（11～17歳くらいが好発年齢）、ムンプス精巣炎 痛みが無いとき 精巣腫瘍（青年のがん）、陰嚢水腫（幼児と高齢者に多い）
精液に血が混ざる
- 頻度が多い病気
- 尿道炎、前立腺炎、精嚢からの出血、前立腺がん など
検診の異常＜検診で尿潜血陽性を指摘された＞
肉眼的血尿に比べ、重大な病気が見つかる頻度は少ないのが特徴ですが、次の病気が見つかることもあります。
二次検診は必ず受診してください。
- 確認される病気
- 尿路結石、尿路腫瘍、腎炎など
